この記事を書いた弁護士
代表弁護士 菅原仁人
(すがわら まさと)
富山市の老人保健施設に入所していた女性が、新型コロナウイルスに感染して死亡したのは施設が感染対策を怠ったことが原因であるとして、遺族が介護施設に対して1100万円の損害賠償請求訴訟を提訴し、本年5月18日に第一回口頭弁論が行われました。
これまで介護事業所に対する損害賠償請求訴訟は、広島県三次市の訪問介護の利用者の遺族による訴訟がございましたが、この訴訟は提訴後に原告が被告と和解し、訴えを取り下げたことで終わっておりました。
新型コロナウイルスに感染したことにより亡くなった方の遺族が介護事業者の法的責任を問うことはまだ多くはないため、本訴訟は介護施設の法的責任が問われる訴訟として、裁判所の判断が注目されます。
以上
記事作成:代表弁護士 菅原仁人
記事更新日:2022年5月20日
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